あらためて、リトミック♪Ⅱ ~即時反応表現~

 今日からゴールデンウィークが始まった方もいらっしゃるのではないでしょうか。今日は朝から爽やかでとても良いお天気!私はピアノを弾いたり、祖母が施設から一時帰宅するので一緒にお話したり、お散歩したりとのんびりと過ごしました(*^^*)

 

 さて、前回は即時反応表現についてお話させていただいたかと思います。今回はその続きをお話させていただきます♪

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

 見たり聞いたり触れたりすること、そして分かる、理解する、と言うところから、”表現・行動する”ことが大きな壁となることをお話させていただきました。

 しかしリトミックは、1歳児クラスのSTEP1から下の図のような流れを組み込んだ内容で常にレッスンをしていきます。

 

「見る・聞く・触れる」←  ←
   ↓            ↑
「分かる・理解する」
   ↓            ↑
「表現・行動する、感動する」
   ↓            ↑
「認知する(自分の表現・行動を見直す)」

 

 これら一連の流れを即時的にすることで集中力記憶力反射反応力を高め、音楽に必要な諸要素を無理なくからだに染みこませていきます。
(即時反応のことをQuick Responseとも言います^^ビジネス用語でもあるようですね。)

 

 からだの動きは、心の中の想像力を目覚めさせ、より高めていくことができます。思うことをより豊かに、思ったことを思ったように表現出来る心と身体の一致をさせていきます。

 即時反応表現は、次はこれ、次はこれ、と決められてはいません。リトミックがお遊戯と大きく違う点はここにあります!

 何を表現するにも音楽をよく聴き、その音楽の変化に即時的に反応しながら表現していきます。
先生の言葉ではなく、音楽が言葉となって子どもたちに働きかけるのです。これらのことを繰り返し行い、集中力反応力を高め、それらの力を集結させて表現行動へと導いていきます。

 もちろん最初から誰もがのびのびと表現をし、行動に移せるわけではありません。前回も、表現・行動に移す前に、恥ずかしいな、他の人と違っていたら嫌だな、間違っていたらどうしよう、どんな風に思われるかな…など色々と考えてしまう、とお伝えしたかと思います。
 教室に来てくれる生徒さんも、自分の殻を破るまでの時間は一人ひとり個人差があります。数週間で出来てしまう子、数ヶ月経って出来るようになる子、数年かかる子、など本当に様々です。ご両親にとっては、いつまでもレッスンに参加出来なかったり、ご両親のそばから離れられなかったり、でも家に帰るとレッスンで行ったことをやって見せてくれたり…このまま続けさせて良いものかと悩まれることもあるかと思います。しかし、最初はなかなか殻を破ることができなかったとしても、活動内容が変わっていくうちに、またはレッスンの回が進むごとに、たまたまお休みが多くいつもより少人数のレッスンになった時、親子でレッスンしていたところから子どもたちだけのレッスンになった時…など、ひょんなこと、ひょんなタイミングで殻を破るその日がどんなお子様も必ずやってきます。そうなっていくと、自信に溢れるお顔つきになっていき、その子らしさがどんどん磨かれていくように感じます。他の子と比べてなどということではなく、本当に一人ひとりが違う輝き方をするのです。

 この様な経験は、子どもたち本人は「表現したほうが良いから動こう」などと頭で考えて動くと言うよりも、楽しくゲームのような感覚の中で行っていく為、遊びながら身に付けていく感覚、と言った方が近いかもしれません。なんだか遊んでいるみたいでレッスンなのかしら、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが実は奥の深いことを行っているのです。

 リトミックを通し、お子様の成長を一緒に感じていただければ嬉しいです(^^)

 

 二回に渡り、リトミックにおける即時反応表現についてお話させていただきました。次回もどうぞお楽しみに…(*^^*)

 

2017年04月29日